子どもにも伝わりやすい廃刀奏議書前文を紹介いたします。
身分の低いわたし、霽堅(はるかた)は、とてもおそれ多いことですが、命をかけるつもりで、国を治めるえらい人たちに、自分の考えをお話しします。
今年の3月、「特別な仕事をしている人(軍人や警察官など)以外は、刀を持ってはいけません」という新しいきまりが出されました。でもこのきまりは、日本が昔から大切にしてきた考え方とちがっていると思うので、どうしても黙っていられません。
私は、日本のことをとても大事に思っているので、ただ黙ってこのきまりを守ることができず、4月21日に熊本のえらい人に対して、このきまりはよくないと思うと文を書いて出しました。けれど、6月7日に「みんなで相談するのがむずかしい」という理由で、その文は返されてしまいました。
ああ、田舎にいるふつうの人たちは、都会の人のように、礼儀やマナーがよくわかっていないと思われることが多いです。たしかに私の書いた文も、足りないところやわかりにくいところがあったと思います。
でも、私のような小さな存在でも、国を思う心はとても強く、どうしてもその気持ちをおさえることができません。ですから、もう一度勇気を出して、自分の考えをまとめて、お伝えすることにしました。