■参考文献■


神風連血涙史 石原醜男著
昭和十年発行
神風連参謀石原運四郎の子、石原醜男がその生涯をかけて著した書。醜男氏が三歳の時、神風連は決起しているので、当然父の顔は覚えていない。母や祖母から話を聞いて育ったらしい。
当時、一党は政府の要人を殺害した賊とされていた。外を歩けば「やれ神風連の子よ」と遺族への風当たりも強かったそうだ。醜男氏は一党が賊名を被ったままやがて忘れ去られてしまう事に悲憤し、他の遺族をまわり資料を集め、あの決起の真実を調べる事に生涯を捧げたのである。
神風連の血涙史であると同時に石原醜男氏の血涙史でもある気がする。
林桜園の思想から始まり、太田黒伴雄、加屋霽堅を始めとする神風連志士の人物伝および決起の様子、そしてその行方までを詳しく記してある。

神風連を調べる上で、まず第一に手に入れたかった本。
どの中古書店に問い合わせても見つけることが出来なかったが、神風連研究をしている熊本の古書店が私有しているものを譲って下さった。
神風連烈士遺文集  荒木精之著
昭和十九年発行
神風連烈士たちの和歌や漢詩、祝詞や遺書等
血史熊本敬神党 小早川秀雄著
明治四十三年発行
著者は九州日日新聞社長小早川秀雄氏。東亜同志会の創立に力を注いだ。発行が明治四十三年と大変古くある程度は現代語訳が必要だが、割と読みやすかった。入手はさほど困難ではない。
同じく林桜園、太田黒、加屋等の伝記が詳しく載っている。
神風連資料館
神風連資料館収蔵品図録。
資料館に展示してある資料が掲載されている。熊本の資料館にしか売ってないが、これ一冊だけでも神風連の全容は把握できる。



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