加屋霽堅私書
中原の正気関東を圧す 王政一新四海同じ
万物時に塞ぐ紫宸の日 百蛮必ず臥す翠華の風
✔️現代語訳
中原の正しい気風が、関東を圧倒する
王政が一新され、天下四方が一つにまとまる
あらゆるものが時として進路を妨げようとも、天子の御殿(紫宸)の威光は揺るがず、
諸外国は、必ず行幸の威風に平伏する
✔️語句の意味
中原:中国大陸中心部で、中華・正統の象徴として様々な歴史の中で登場する言葉。
百蛮:異民族や外国を指す。
翠華の風:天子の行幸に伴う旗や威儀の象徴。
四海同じ:天下統一
内容的にこれは維新が成り、先の祭り事への期待を詩歌に載せているのかとも取れます。
後年は憂いを帯びた詩があるため、書き記した年代を内容から想像する他ありません。
出典:神風連資料館(書籍)
